今年の冬は暖冬?それとも寒冬?
2024年の夏もほぼ過ぎて、秋に差し掛かろうとするこの季節、気になるのは冬の気温ですよね。
暖冬になる要因は、夏に発生するエルニーニョ現象と、どうやら関係があるようです。
どんな条件を備えれば暖冬になり、または、寒冬になるのか、詳しく調査してみました。
今回の記事のタイトルはこちら。
『2024〜2025年は暖冬?気温予想は?寒いのかエルニーニョ現象についても!』をお届けいたします!
【この記事でわかること】
- 2024〜2025年は暖冬になるのかを調査
- 2024〜2025年にかけての予想気温について
- エルニーニョ現象とラニーニャ現象について
2024〜2025年は暖冬になる?寒いのかどうかを徹底調査!
2024〜2025年にかけての冬は、ラニーニャ現象の発達で、平年並みか寒冬の可能性が高いです。
少なくとも、暖冬ではないと筆者は予想します。
ラニーニャ現象の発達状況を気象庁の情報から見てみると、
引用元:気象庁 | エルニーニョ監視速報
2024年6月~10月にラニーニャ現象が30%になり、来年2月にかけて60%になると見られています。
冬場にラニーニャ現象になった場合、予想される冬の気温を見てみると、
全国的に見ても、気温が高いところよりも、「並」か「低い」割合の方が多いことがわかります。
以上の点から、2024〜2025年にかけての冬は、暖冬にはならない可能性が高いと考えられます。
2024〜2025年にかけての予想気温を教えて?どのくらい寒い?
今年はラニーニャ現象の影響で、冬の気温は平年並みか、寒冬になると予想しました。
では、これからどれくらいの気温になるのか。
気象庁によると、冬場の気温はまだ公表されていません。
ですが、9月~11月までの予報は、暖かい気温になると見られています。
引用元:気象庁 | 季節予報解説資料
50%~60%の確率で、全国の気温は高くなると予想されています。
ちなみに、降水量は、ほぼ平年並みか多い予想となっています。
引用元:気象庁 | 季節予報解説資料
ただ、11月までの気温が高いからと言って、冬も暖かくなるとはかぎりません。
その理由としては、前章で説明した通り、ラニーニャ現象が60%の割合で発生するから。
では、エルニーニョ現象やラニーニャ現象が気温にどのように影響するのか。
次章にて詳しく見ていきましょう!
寒くないのはエルニーニョ現象のせい?暖冬と寒冬の傾向と関係について
では、エルニーニョ現象とラニーニャ現象が冬の気温にどのように影響するのか。
ざっくり説明すると、以下のようになります。
【エルニーニョ現象】
冬型の西高東低の気圧配置が弱まり、寒波が入りにくくなるため、暖冬になる
【ラニーニャ現象】
冬型の西高東低の気圧配置が強まり、寒波が入りやすくなるため、寒冬になる
エルニーニョ現象
エルニーニョと暖冬の関係は以下の通り。
(エルニーニョ発達と暖冬の関係)
- 夏の早い時期にエルニーニョが発達すると、熱帯インド洋の海面水温が上がる
- フィリピン東方沖の活発な降水活動が抑制され、日本の南東沖で高気圧を形成されやすくなる
- 高気圧は偏西風を北側へ蛇行させ、日本を含む東アジア域への寒気の吹き出しが弱くなる
- そのため、暖冬が起こりやすい
参考資料:研究成果 | 九州大学
去年は8月~10月にかけて、エルニーニョ現象が発生していたため、暖冬でした。
一方で、今年は、エルニーニョ現象は5月に終息したと見られています。
夏までに終息しているということは、去年のような暖冬の可能性は低くなります。
引用元:気象庁 | エルニーニョ監視速報
赤い部分がエルニーニョ現象ですが、5月以降は黄色(平常)になっていることがわかります。
筆者が、今年は暖冬ではないと思う理由は、このためです。
ラニーニャ現象
- ラニーニャが発達すると、熱帯インド洋の海面水温が下がる
- フィリピン東方沖の活発な降水活動が促進され、冬型の西高東低の気圧配置が強くなる
- 日本を含む東アジア域への寒気の吹き出しが強くなる
- そのため、寒冬が起こりやすい
ラニーニャが発生すると、夏は暑く、冬は寒い傾向になるとのこと。
ただし、今年は海面水温が高いままなので、必ずしも上記にあてはまるわけではないことも事実。
エルニーニョが終息後も海面水温は高温傾向にある?
今年は、エルニーニョが終息したものの、海面水温は高温傾向にあるようですね。
ですので、もしかしたら、今年は寒冬にならない可能性も十分ありえます。
海面が暖かいと、降水活動が抑制されるため、暖冬になると、エルニーニョの箇所で述べました。
ウェザーニュースでも、ラニーニャ現象に移行しても大きな変化はないとしています。
従って、もしかしたら、去年と同じような暖冬になる可能性も否定できません。
9月10日に新しい発表があるため、情報が来るまで待っておくのが良くかもしれませんね。
なかなか、今年の冬は予想しにくい天候だと言えるでしょう。
まとめ
今回は『2024〜2025年は暖冬?気温予想は?寒いのかエルニーニョ現象についても!』について調査いたしました!
2024~2025年の冬は、ラニーニャ現象の発生する可能性が高いため、寒冬になると、筆者は予想します。
ただ、こちらの予想は必ずしも当たるわけではありませんので、注意が必要です。
気象庁によると、11月までの気温は高いと予想されています。
なので、ラニーニャ現象の影響が薄く、冬は暖かくなる可能性も十分考えられるでしょう。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!