映画『かがみの孤城』が2024年2月9日に、地上波で初放送されました!
本作は、2022年12月に公開された作品で、興行収入は10億円を超えるヒットとなりました。
原作は、ミステリー作家、辻村深月(つじむらみづき)さんの同名ベストラー小説。
今回、テレビ初登場ということで、Xのタイムラインでもトレンド入りするほどの話題ぶりでした。
関心があつまったのは、映画のなかに散りばめられたさまざまな謎。
気になる方も多いと思います。
そこで今回は、
『かがみの孤城で最後の記憶やメッセージとは?リオン・アキ・こころのその後も!(ネタバレ考察)』
を徹底調査してみたいと思います。
【この記事でわかること】
- “かがみの孤城”最後の記憶は残っているのか
- “かがみの孤城”最後のメッセージとは
- “かがみの孤城”リオン・アキ・こころのその後について
“かがみの孤城”最後の記憶は残っている?理由とネタバレ考察
※ここでは映画「かがみの孤城」を観た人前提で話を進めています。
引用元:映画.com
“かがみの孤城”で最後の記憶について
映画を見て一番気になったのは、ラストで主人公たちが現実世界に戻った時、彼らの記憶がどうなったのか、ではないでしょうか?
つまり、主人公たちが経験した、かがみの孤城の記憶は、残ったのか消滅したのか……。
結論を先に言うと、筆者の意見では、リオン以外は全員記憶がなくなったと思います。
その理由は、
- 「かがみの孤城」のルールは、願いを1つ叶えた時点で全員記憶が消える、ということ
- 「かがみの孤城」は、もともとリオンの願いを叶えるために姉が作った
- リオンの願いにオオカミさま(自分の姉)が「善処する」と答えている
- リオンの願い「みんなのことを覚えていたい」が叶えられ、他のメンバーの記憶は消えた
- 現実世界で、こころに「同じクラスだね」と言っている
が挙げられます。
最後にオオカミさまはリオンの願いを叶えた
映画の後半で、孤城に住むオオカミさまは「リオンの姉(ミオ)」であることが判明します。
ミオは、現実世界ではリオンが6歳のとき、病気に見舞われ亡くなっています。
城は、姉の好きだったドールハウスがモデルで、姉の命日である3月30日に閉まる期限など、伏線が散りばめられています。
リオンは最後に孤城を出る時、オオカミさまに、孤城で過ごした記憶を残して欲しいとお願いしています。
オオカミさまは「善処する」と答えているので、その願いは叶ったと考えるのが自然です。
映画を見た人のブログ記事でも、
引用元:EGOさんのnote
リオンは記憶が残っているからこそ、「こころを見つけ声をかけ一緒に学校へとなる」といった意見があります。
筆者も同じ意見です。
“かがみの孤城”映画で最後のメッセージとは?
実は、映画版を最後まで見ると、エンドクレジットでこんなメッセージが流れます。
引用元:Xユーザーのネオさん
「中村隆さん(中略)たくさんのすてきなシーンをありがとうございました」と、原監督のあとがきが……。
中村さんとは、いったいどのような方なのでしょうか。
中村隆さんとは
中村隆(なかむらたかし)さんは、映画「かがみの孤城」で美術設定を担当していたアニメーション美術監督です。
2021年6月29日に逝去されるまで、本作の打ち合わせにも参加されていたようですね。
引用元:アートチーム・コンボイ
代表作は、「河童のクゥと夏休み」やクレヨンしんちゃんシリーズなど。
中村さんは美術監督として、原恵一監督とタッグを組み、数々の名作を残されています。
映画「かがみの孤城」のラストでは、そんな彼に敬意を表する意味で、メッセージが載せられたと読み取れます。
原監督にとって、中村さんがいかに大きな存在だったかを、うかがい知ることができますね。
リオン・アキ・こころのその後は?金ロースペシャル映像から読み解く!(ネタバレ)
※以下、映画ネタバレが含まれますので、あらかじめご注意ください。
「かがみの孤城」に集められたメンバーには、同じ雪科中学出身という共通点がありました。
オオカミさま(ミオ)含め、7年おきの世代が集合した形になっていたわけですね。
引用元:FILMAGA
では、彼らが現実世界に戻ったあと、どうなったのでしょうか。
ここでは、後日談として上映された「スペシャル映像」を元に、彼らの「その後」を見ていきましょう!
リオンとこころのその後
映画本編では、2年生になったこころに、転校したリオンが話しかけるところで終わります。
ですが、後日談の映像では、その後の二人を推察できるシーンが描かれています。
後日談の映像とは、映画公開時に配布されたポストカードのイラストをまとめたものとなります。
実際のイラストを見てみると、
左下に「2007年」とあり、2年生になった二人の様子が描かれています。
おそらく、リオンがこころに、ミオが好きだったドールハウスの「孤城」を見せている場面だと思われます。
なので、ふたりは同じ学校の同級生として仲の良い関係を続けていると予測できますね。
アキのその後
イラストには、アキさんのシーンもあります。
まず、映画の前日談となるような場面、
1998年の喜多嶋先生(アキ)で、ミオに勉強を教えているシーンです。
ここで、アキは過去にリオンとも繋がりがあったことが描かれているわけですね。
ミオは、アキの夫となる医師・喜多嶋の患者でした。
続いて、映画の「その後」のアキを見ると、
フリースクールでリオンが喜多嶋先生(アキ)に会うシーンが描かれています。
映画を見た人にとっては、ここで3人が繋がることで、喜んだ人も多いのではないでしょうか。
その他のメンバーについて
「スペシャル映像」のイラストには、その他のメンバーも描かれていました。
マサムネが憧れのゲームクリエイター「ナガヒサロクレン」のサイン会に赴くシーンが描かれています。
ウレシノは、「かがみの孤城」で好きになったフウカと出会うシーンも。
一方、フウカは不登校を乗り越え、立派なピアニストになったことが、このシーンでわかります。
そして最後に、時代の異なる7人のメンバーが一同に会した「奇跡」のシーンも。
「かがみの孤城」の記憶は、互いになくなってしまったものの、どこかで繋がっているということがわかる場面です。
誰にだって居場所はある、そんなことを思わせてくれるシーンだなと、筆者は思いました。
まとめ
今回は、『かがみの孤城で最後の記憶やメッセージとは?リオン・アキ・こころのその後も!(ネタバレ考察)』について調査させていただきました!
「最後の記憶」に関して言うと、リオン以外のメンバーは全員記憶がなくなった可能性が高いと、筆者は思いました。
ですが、記憶はなくなっても、「かがみの孤城」で経験した感情や肌触りは、決して忘れてはいない。
「スペシャル映像」の場面は、そんな風に感じられる風景だなと、個人的に思います。
映画もすばらしいですが、原作もすばらしいので、読んでない人はぜひ読んでみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!