Netflixでオリジナル配信されたドラマ『さよならのつづき』
全8話完結で、有村架純と坂口健太郎がダブル主演ということでも、大きな話題となりました。
既にドラマを見られた方も多く、最後の展開がなぜそうなったのか、気になる声が多いようですね。
そこで、主人公・成瀬に関する死の理由や、物語ラストの考察を行っていきたいと思います。
『さよならのつづきで最後に成瀬は死んだ?なぜなのかネタバレ考察!(最終回ラストシーン)』をお送りいたします。
【この記事でわかること】
- さよならのつづきで成瀬が死んだと言える理由
- さよならのつづきで成瀬の死の理由を物語的に考察
- さよならのつづきで健吾は雄介が好きだったのか?
さよならのつづきで最後に成瀬はどうなった?死んだといえる4つの理由
引用元:Netflix
成瀬は死んだのか?
本編では、成瀬(坂口健太郎)が息を引き取ったという直接的な言及はありません。
ですが、前後の展開を考えると、成瀬が亡くなったと考えて良いのではないか、と筆者は思います。
主な理由は、4つ。
[成瀬和正がなくなったと言える理由]
- 医者に移植した心臓はもうすぐ動かなくなると宣告されている
- 妻ミキがさえ子に電話で「(成瀬が)最後のお別れをしに来る」と伝えている
- さえ子と再会したあと、帰国した彼は車椅子で眠るように動かなくなる
- 時間が経過して、さえ子はミキの農園で手伝いをしている
上記の流れを考えると、成瀬は息を引き取ったと考えるのが、一番妥当ではないでしょうか。
特に、さえ子がミキの農園でりんご収穫を仲良く手伝っているということは、もはや成瀬がいないということの現れ。
つまり、お互いのわだかまりが(成瀬の死によって)消滅していると、考えることができます。
では、なぜ成瀬は死んでしまったのか?
この点を、物語的にもう少し掘り下げてみたいと思います。
最後に成瀬が死んだのは本当に心臓移植のせい?ラストをネタバレ考察!
心臓移植にしては早すぎる死
成瀬の死が車椅子のシーンだと考えると、成瀬は術後2年以内に亡くなっていることになります。
ですが、心臓移植は、一般的に5年生存率が90%以上あると言われています。
実際に、日本臓器移植ネットワークの情報によると、
上記画像からもわかるように、心臓移植者の5年生存率は92.9%とあります。
そう考えると、成瀬の死はあまりにも早すぎるといわざるを言えません。
単なる医療ミスと言われればそれまでですが、物語である以上、この死には何か隠された意味があると考えることができます。
成瀬が死んだ本当の理由
先ほども言った通り、成瀬は、通常の心臓移植では考えられない早期に息を引き取ります。
そこには、医療の範疇を超えた理由があると、筆者は思います。
考えられる要因としては、以下の通り。
- 中町雄介の魂が成瀬を死に追い込んだ(信ぴょう度10%)
- 中町雄介の魂により成瀬自身が死を選んだ(信ぴょう度40%)
- 雄介に関係なく成瀬が死を選んだ(信ぴょう度50%)
この3パターンが考えられます。
中町雄介の魂が成瀬を死に追い込んだ
残念ながら、こちらの要因が最も可能性として低いと思います。
その理由は、最後にさえ子にピアノ演奏をした時に、最後まで弾けなかったことが大きいと言えます。
つまり、最後の演奏時に弾けなくなったのは、雄介の魂が成瀬から抜けた、ということを意味します。
従って、成瀬が死んだときには、雄介の魂はないため、雄介が成瀬を死に追いやる理屈は通らないと言えるでしょう。
中町雄介の魂により成瀬自身が死を選んだ
雄介の心臓を移植したことで、雄介の気持ちを理解した成瀬が、気持ちを引き裂かれた可能性があります。
つまり、さえ子にもミキにも、どっちにも行けないという気持ちが、彼を弱らせて死に至らしめた。
いわば、これは間接的に雄介にも罪があると言えるでしょう。
雄介の気持ちが理解できるからこそ、成瀬がさえ子に惹かれてしまったとも言えますからね。
この可能性は、まあまああり得るのではないか、と筆者は考えます。
雄介に関係なく成瀬が死を選んだ
最後は、雄介の気持ちに関係なく、ただ成瀬がさえ子を単純に好きになってしまったという点が挙げられます。
これが、筆者としては、一番可能性が高いかなと考えます。
つまり、さえ子に出会うことで惹かれてしまった成瀬は、ただ別れるのがつらくて、帰国後も生きる力を失った。
だからこそ、彼の心臓の病状は、さえ子と出会うたびに悪化していたのだろうと、考えることができますね。
ミキにとってはかわいそうな状況ですが、人を好きになるのは、本来理屈を超えたもの。
物語は、そんなメッセージが、背後に隠されているとも言えますね。
さよならのつづきで健吾は雄介を好きだったのか?(最終回ラストシーン)
物語を注意深く見ていると、健吾が雄介を好きだったのは明らかでしょう。
一番わかりやすいのは、ラストに帰国したさえ子が健吾の店を訪ねた際に、健吾が言ったセリフ、
「もう同じ人を好きにならないようにしよう」
この言葉が、雄介を好きだったことを端的に表していると言えます。
成瀬が導かれるように、健吾の店に行った時も、健吾は成瀬の「雄介を覚えている」という言葉に涙を流します。
「人をこまらせてばっかりだ」
この健吾の言葉は、二重の意味があった(さえ子だけでなく自分も辛いという気持ち)と汲み取ることができるでしょう。
みなさんは、どう感じましたか?
まとめ
今回は「さよならのつづきで最後に成瀬は死んだ?なぜなのかネタバレ考察!(最終回ラストシーン)」をお届けいたしました。
最後は、成瀬が息を引き取るものの、心臓移植が原因ではないように、筆者は思いました。
雄介の魂がある心臓を移植することで、良くも悪くも、成瀬の人生は一変します。
ですが、もとはと言えば、移植をしなければ、成瀬の人生はそこで終わっていたはず。
だから、成瀬は移植することで、二度の人生を生きられたと言えるのではないでしょうか。
とても心に残る作品なので、気になる方は、ぜひ見てみてください。